靴職人を目指す前に、まずは靴を作ってみませんか。
私が靴作りを学び始めたころ、同じような夢を持つ人たちがたくさんいました。
「いつか自分の手製靴店を持ちたい」
「靴で困っている人に、自分の作った靴を届けたい」
そんな思いを胸に、靴作りの世界に入ってきた人たちです。
当時の思い出を振り返ると、改めて考えることがあります。
あれほど夢を持って始めた人たちは、今どうしているのだろう。
当時、都内には複数の靴学校があり、年間10人、20人以上が学ぶ学校も珍しくありませんでした。
卒業展を開催する学校もありました。
私塾のような靴学校もありました。
そう考えると、靴作りを学んだ人は、相当な数にのぼるはずです。
ところが、今になって周囲を見渡してみても、そうした人たちに出会うことはほとんどありません。
なぜでしょうか。
靴作りを学んでも、作れないまま終わってしまう
これまでに、こんな話を何度も聞いてきました。
過去に靴作りのプロを志した方の声、改めて学びなおしたいという方からの声。
相談を受けたとき、こんな話がでてくるのです。
- 講師から怒鳴られてばかりで、覚えられなかった。
- 2年以上通ったのに、自分で履ける靴が作れなかった。
- 高額な授業料を払ったのに、十分に学べなかった。
- 質問しても怒られ、教えてもらえなかった。
- 木型ばかり触っていて、履ける靴はできなかった。
- 仕上がりが雑で、人に見せられる靴にならなかった。
時間もお金もかけたのに、何を身につけたのか分からない。
取り組む前には見えなかった想定外の問題が次々と現れ、いつの間にか靴作りを辞めてしまう。
靴作りを学んだ経験を、周囲に話さなくなってしまった人もいるのだと思います。
仕事と両立しながら学ぶ難しさ
上記に書いた、想定外の問題だけではありません。
靴作りは、思っている以上に時間と労力が必要です。
仕事を続けながら学ぶのであれば、なおさらです。
その辛さ、大変さもあります。
教室に通うことが楽しくなければ、続けることは難しいでしょう。
自分が作りたい靴が作れなければ、時間をかけて取り組む気持ちも薄れてしまいます。
始める前には、分からないことがたくさんあります。
「自分にできるのだろうか」
「仕事と両立できるのだろうか」
「本当に続けられるのだろうか」
プロを目指すことを、最初から決断するしない
当教室では、プロコースを検討されている方と面談する機会があります。
その中で、何度もお伝えしてきたことがあります。
今の仕事を辞めずに、続けた方がよい。
趣味コースでやってみていいのではないですか。
プロの靴職人になるには、相応の覚悟と時間が必要です。
私自身、その厳しさを経験してきました。
だからこそ、安易にプロを目指すことを勧めていません。
まずは、自分の手で靴を作ってみる。
実際に経験してから、続けたいのか、もっと深く学びたいのかを考えてもよいのではないでしょうか。
新設「プロ検討コース」
今回、新しいコースを設けました。
プロを目指すかどうかを、最初から決める必要はありません。
まずは靴作りを経験し、自分にできること、難しいこと、楽しいことを確かめてください。
その経験を通して、これからの方向を考えていただくためのコースです。
経験した後の選択肢は、ひとつではありません。
- 趣味として靴作りを続ける。
- さらに本格的に学び、プロコースを検討する。
- 経験して、自分には合わないと判断する。
どの選択も、実際に取り組んだからこそ分かることです。
まずは、経験してから考えてみませんか。
「自分にできるだろうか」
「続けられるだろうか」
そんな疑問を抱えたまま、最初の一歩をためらっている方へ。
最初から将来を決める必要はありません。
まずは靴作りを経験してみませんか。
期間限定・プロ検討コース

