□ プロコース 指導方針 と 見学希望フォーム入口

プロコース専用見学フォーム入口 は、最下段にあります。

以下の方は、プロコース受講対象としていません。

以下のような目的・考えをお持ちの方は、プロコースの趣旨と異なるため受講をお断りしています。

  • 個人事業で革鞄・革小物を制作しており、靴を商品ラインとして追加したい方
  • 靴磨き業に従事している方
  • アート作品として靴を制作したい方、あるいは靴を「表現の手段」として扱いたい方
  • 副業として靴作りや修理を考えている方
  • 先人から受け継いだ技術や職業倫理を次に繋ぐ意志がない方
  • 義肢装具製造に従事し、「技術向上のみ」を目的とする場合は対象外となります
    (義肢装具士として独立する計画がない方)

また、次のような考えをお持ちの方も対象外としています。

例:「自然の中で靴を作りながら、レザークラフトも制作して生計を立てたい」
「半分農業、半分靴作り」・「半分何か、半分靴作り、半分レザークラフト」
といった、職人としての技術継承よりもライフスタイル重視の活動を目的とする方。

「ちょっとした収入。少し副業にできたらいいな程度の技術でいい」方は、他校のプロコースより学んでください。

 
プロコースは、居住地が関東圏外の方も通学できます。 ← クリック

技術だけでなく、「職業人としての心」を学ぶ

私は、私が持つ技術、そして先人より受け継いだ技術を、すべて誠実に伝えたいと思っています。
手縫い製靴技術、木型作り、道具の仕立て方、足に合わせた木型補正、型紙設計、婦人靴、紳士靴
どの分野も、職業人として大切に磨いてきたものです。

指導者は、
「職業人の倫理観」「使う人を思って作る魂」「望ましい見本」
これらを誠実に伝え、次の世代へ繋ぐ責任があります。

学ぶ者は、
「職業人の倫理観」「使う人を思って作る魂」「望ましい見本」
これらを学び、そして自らの手と心を鍛えていく。

それぞれの人の声に応じて、その問題を技術で解決できるように。
靴、足に関する「技術者」になるために学んでほしい。
自分の仕事で、困っている人を一人でも少なくする気概を持つ「職業人」になってほしい。
社会に求められている水準に嘘をつくような仕事をしてはなりません。

守るべき職業倫理

先人の靴職人たちが積み重ねてきた技術と職業倫理を、決して劣化させてはなりません。
「やってはいけないこと」を学ぼうとせず、靴作る手順だけを学ぶ。
恰好良ければ、「なんでも やってよいこと」に変えてしまう靴作りは、靴職人としての倫理を失う行為です。

「社会に求められる仕事の水準、期待される仕事の水準、靴で困っている声」に対してきちんと向き合う。
独りよがりな雑な靴でごまかしてはなりません。

「靴職人が作った」という言葉を使って、ごまかしてはなりません。
「ハンドソーンウエルテッド製法」という言葉を使って、ごまかしてはなりません。
信頼して依頼された方へ誠実に靴を作ること。
自分の下手を、言葉でごまかしてはなりません。

「ハンドソーンウェルテッド製法」という誘引する言葉に頼り、材料を活かせず、
組み立て精度を欠いた“見た目だけの靴”を作ってはなりません。

作りの甘い靴は、履く人の健康を損なう毒になるのです。
信頼して依頼された方へ「靴のふりした毒」を渡してはなりません。

■手製靴を作り、販売する者として。
 以下のリンクに記載されていることができていない手製靴は、「前から見える姿だけ靴に整えた、倫理観のないなにか。プロでなくても誰でも作れるなにか。」と整理しています。
「恰好よければ、なんでもやってよい倫理観のなさ」とは、これらが守られていないことを指します。

「ハンドソーンウエルテッドを考える」←クリック

「靴は左右で一対ということ」←クリック

「釣り込みについて」←クリック

「踵の深さ、ヒールの高さを合わせる」←クリック

技術と志を繋ぐことが、いまを生きる職人の務め

私に靴作りを教えてくださった先生の技術を、次の世代へきちんと伝えること。
先生から受け継いだ技術と志を、次に繋いでいくこと。
それが、教えを受けた者としての務めであり、先生への礼儀だと考えています。

プロコース(手製靴) 

当靴学校では、単に「靴を作る技術」を学ぶだけではなく、
先人の技術、職業倫理を、さらに次へ繋いでいく志を持つ方を対象としています。

精度の高い「手製靴づくり」を本格的に学びたい方を対象としています。
履きやすさ、歩きやすさ、靴で困っているお客様の悩みを、技術で解消できる職人を育成します。

私に学ぶことの優位性は、履き良い靴を作ることだと思っています。
格好良い靴は、靴屋であれば誰でも当たり前にできること。
ハンドソーンウエルテッド製法は、「ただの選択のひとつ」、靴屋であれば誰でも当たり前にできること。
私の先生の技術は、「最高難度である 足に優しい靴作り」に最も活きると思っています。

「靴を靴として作ること」、そして「履き心地の良い靴を誠実に作ること」。
美しさと機能の両立を追い求める方のためのプロコースです。

義肢装具製造に従事し、独立開業を目指す方は対象です。
※「技術向上のみ」を目的とする場合は対象外となります。

将来、手製靴店・靴修理店・義肢装具店などで独立開業を目指す方は対象です。

靴工場で働きながら、技術向上を目的とする方は対象です。

プロコース(修理業) 

受講希望時点で、靴修理業に従事している方を対象としています。
靴の構造を理解し、精度ある修理・根拠ある修理を行える技術者を育成します。

先人の技術と職業倫理、靴修理技術を次へ繋いでいく志を持つ方を対象としています。

私に学ぶことの優位性は、「修理内容が適当だったのか、より望ましい方法はなかったのか。
先に働いていた人からなんとなくやり方聞いただけでやっている。」
このような不安が解消していくことです。

そして、「受付時、修理を終える道筋がはっきりと見えたうえで受付できること。
修理中に見つかる新たな不具合に対処できるようになること。
応用力、理解力が向上し、一日当たりの修理件数を多くこなせるようになること
」です。

内容は手製靴コースと共通ですが、日常業務で直面する疑問や課題に応じて、実務的な修理手法も併せて指導します。

学ぶこと 一覧


下記に一覧表を載せていますが、それに限らず、生徒さんが学びたいことは対応できます。
 一覧表の内容は課題ではありません。
 学ぶことができる主だったものを書いています。  

 靴用語については、こちらをクリック

 生徒さんが作った靴は、こちらをクリック 

科目学ぶ内容
① 外羽根、内羽根、パンプス製甲、底付け、型紙、デザイン、精度
② チャッカブーツ、ホールカット
③ ローファー、サイドゴア、ブーツ
④木型補正足に合わせた靴作り
⑤資材加工精度の高い靴作り、精度の低い手製靴
⑥道具の仕立て、使い方ハンマー、コテ、ワニ、包丁、針類
⑦ミシンの調整使い方、調整方法、手入れ方法
⑧靴修理精度について学ぶ、靴修理全般
⑨性差に応じた靴作り男性、女性の性差に合わせた靴作り
⑩足のこと、歩くこと男性、女性の性差による健康被害
⑪資材資材選定、資材特性(革、副資材)

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