学んでいたころ。
私の先生は、
○○さんの方が魅せる靴作るよ とか。
○○さんの方が職人だよ とか。
ときどき教えてくれてました。
そんなこと言われたら、それは見たくなる。
すぐ行く。
結果、俺はそんなこと思わない。
謙遜すぎと思う。
(先生は、銀座の路面店の入り口ショーウインドーの靴作っていた)
最近も思った。
俺の先生、世界中の生きている靴職人のなかで一番上手い。
「靴」としての土台が、ものすごいんだなと改めて知る。
学んでいたころ、よく「靴を作っているんだからね」と教えられました。
靴に見えるものじゃなくて、「靴」は、本当に難しい。
いまもよく思う。
靴作っているんだから、「靴作っているんだからね」なんて、不思議な指導かもしれないけれど。
先生は、よく飽きずに何度も教えてくれたと思った。
よく飽きずに、何度も見本を見せてくれたと思った。
先生の凄さに改めて触れると、本当にありがたい思いになる。
先生は、魅せることも、足に合わせることもできる職人で。
でも、俺は、魅せることに関しては興味がなくて、まあまあくらいで。
だけど、足に合わせることに関しては誰にも負けない思いで作る。
いまから10年たったとき、先生の半分にはなりたい。
「靴」としての土台を、高めていきたい。