東京荒川区町屋の手作り靴教室で、生徒さんのオペラパンプス(紳士用スリップオン)が完成しました。
趣味コースの生徒さんによる、継続的な製作の中で生まれた一足です。
この生徒さんは、靴のフィッティング技術を学ぶ目的で通われています。
これまでの製作の流れは以下の通りです。
・1足目:既存木型を補正して製作
・2足目:足に合わせたオリジナル木型を新造
・3足目:オリジナル木型をチューニング
・4足目:デザインに応じた木型を再設計
段階的に木型とフィッティング精度を高めながら、
ご自身の足の特性や履き心地について理解を深めてこられました。
その集大成として製作されたのが、今回のスリップオンです。
スリップオンは、靴紐などで甲を固定できないため、
フィッティングの難易度が非常に高い靴です。
その中で、
・足の引っかかり
・踵のホールド感
・脱げにくさ
・快適性
これらを高いレベルで両立した仕上がりとなりました。
製法はセメント製法を採用しています。
靴作りにおいては、製法に注目が集まりがちですが、
履きやすさは製法だけで決まるものではありません。
重要なのは、
「足に合った設計とフィッティング」
です。
今回の一足は、見た目の美しさだけでなく、
見えない部分であるフィッティングの完成度が非常に高い靴となりました。
これまで多くの靴を履いてきた生徒さんの感覚と、
製作を通じたフィードバックの積み重ねによって実現した一足です。
素敵な靴が完成しました。
このように、段階的に技術を積み上げながら、
高いフィッティング精度の靴を作ることが可能です。
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