講師の紹介 

靴教室に見学希望される方に向けて
過去に書いた講師紹介を改めて掲示します。

「自分の良いところ」 と思っているのは、

■ いろいろな靴(手縫い、婦人靴など)の種類を作ることができる作り手です。
(生徒さんが作った靴は、いろいろな種類があります。)

■ 足が痛くて、靴探しに困っている方の靴を作ることができる作り手です。
(外反母趾、足裏の痛み、踵が細くて抜ける、足幅があって合わない)

■ 踵、ヒール、左右の設計を合わせて作ることができる作り手です。
(踵の深さ、左右が合っているか。ヒールも右足、左足それぞれ内側と外側の高さが合っているか)

「当たり前のこと」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
左右合わせて作ること、足に合わせて作ることは、見学時、生徒さんの靴を見ていただければわかります。

◆社会人経験が浅く、革靴を履いている時間が少ないところから始めていません。
◆革靴も5万円~10万円の靴を、結構な数、履いてきました。
◆スニーカーも、結構な数を履いてきました。

良い靴と言われる革靴を沢山履いてきたので、オーダー靴が最高であるという認識がありません。
既製品でも十分であることを知っています。
そして、いろいろな靴の、それぞれの履き心地の良さを履いてきたからこそ木型作り、木型補正にも活かせました。

社会人経験もしっかりあることも良いことだと思います。
相手の立場で考えることの大切さを学ぶことができました。

◆前職は説明する仕事をしてきました。
生徒と先生の間柄では、力関係が主従はっきりしてしまいやすい。
その関係では、言われるままやるだけになりやすい。

私は、事業されている方々へ説明してきたので対等の関係を大切にしています。
説明をすること、理解を得ることの難しさを経験してきました。
そのことで、伝えるだけの説明 と 理解を得る説明は違うことを知っています。
説明する技術もない者が主従関係を作ると、受ける側は何一つ覚えられません。

◆靴を売ってから店持ちました。
「靴学校、靴教室を卒業してすぐに靴屋を始めた。」
「お客さんに売ることなく、自分より遅く入ってきた生徒へ1年2年、教える補助員してきた。」
こんな経験で店を開いてはいません。

知らない方へ靴を売ってきました。
注文もらって作って、結構な数を売るまで頑張ってから店持ちました。
お客様の足に 怒られて、教えられて、育てられて、勉強してきたつもりです。

自分の先生に習えたことと、このことは自分の強みです。
お客さんに鍛えられてきたこと、売ってきたことは大きな違いとして思っています。
怒られて、何度も作り直して、鍛えてきました。
この二つがあるから、思いを持って靴作れると思えます。

◆沢山の靴を解体して、構造を調べてきました。
履き心地が良い靴って、どんななんだろう。
そう思っているので、相当な数の靴を解体してきました。
パンプス、紐靴、健康靴、海外の靴・・・。
習った靴が正しいわけではなく、手作り靴が望ましいわけでもありません。
いろいろな靴を解体し、読み取ることで自分の靴に活かしています。

◆最高の技術者に習いました。
自分の先生のことを、靴を作るほどに素晴らしい技術者なんだと思えます。
超高級靴を作っている方々のなかにも習った方が多いです。
手縫いもやれるし、婦人靴もやれるのは、先生に習ったからです。
(紳士靴と婦人靴では、使う資材、革の厚みが違うので、どっちもやるのは難しいのです)
私は、先生のことを世界一の技術者だと思っています。

◆革靴製造一級技能士(製甲、手釣り底付け)
靴は分業制なので、それぞれのプロが受験するのが一般的です。
デザインから納品まで一人でやっているので、全てを一定水準以上にしたい思いがあって取得しました。
1級取ってますので、ひどく雑すぎることはないと思います。
技術面については、第三者評価を受けていますので安心して学んでいただけると思います。

◆ヒールの高さ、踵の高さ、ストレートチップなど右左合ってます。
右の靴、左の靴が独立しているような靴は作りません。
少しでも高さが違うと、脱げやすくなります。
靴の形が出来ているから、左右同じになっている訳ではありません。
手作り靴では左右合わせて作るのは高度技術です。

◆楽しいことが好き。
いろいろな方と応対し、仕事をしてきました。
社会人、高校生と一緒にサッカーしてきましたし、世代を超えて楽しくやるのが大好き。
笑うこともないのって、損していると思っています。

■最後に
社会人経験があるからこその作り手になれました。
洋服、スーツを着てきたので、靴を合わせることの大切さを知っているつもりです。
既製品を沢山履いてきたので、それぞれの良さを読み取って靴作りに活かしています。
いろいろな人と応対してきたことも、教室運営に活かしています。