紐穴の金属を鳩目と呼びます。
そして、表面には鳩目が見えず、裏側に金属があるものを裏鳩目と呼びます。
その「裏鳩目」
裏鳩目があるから作りが良いとか、無いから悪いとか。
そんな見方もあるんだなと驚いたので書きます。
今どきは、裏鳩目はベロに金属が擦れて傷がつくとか、外れてしまうとかあって、あまり使われなくなったと捉えていました。
鳩目もなく、裏鳩目もない靴は、表革と裏革の間に、強度を上げる芯を挟んでいます。
裏鳩目が見えないからと言って使用上問題ありません。
強度確保されています。
靴は、酷使される道具です。
強度確保には、作り手それぞれが良いと思った選択をしていますので、そういうところでは靴の良し悪しは出ていないと思います。
どこの情報が、作れない方にそういう情報を信じさせているのか分かりませんが。
「作りの甘さ・悪さ」は、技術の組み合わせにより強度を上げられない場合に表面化するものだと捉えています。
裏鳩目の採用も、芯の採用も、どちらも望ましい選択です。