2019-09

靴作りに想うこと

靴を見るということ

靴を見るのに、これまで見てきた市販品が基準としてあるはず。この靴はいいなぁ。この靴かっこういいなぁ。左右の靴を並べて見て、いいなぁと思う。作る側は、そういう見方が薄まってきます。手で作ると、精度が悪くなることを理解し始めるからです。左右に並...
靴作りに想うこと

自分の木型 作りたくなること

靴学び始めると、自分で削った木型で作ってみたい。そんな思いが発生する。木型を開発するのに、丸太から削り出す人ベース木型から削り出す人 がいると思います。多くは、ベース木型から始めると思います。片足を作って木型屋さんからコピーしてもらって、左...
靴作りに想うこと

デザインの再現性について

靴を作るのに木型に直接デザインを書いて。そのデザイン線を写して。写したものを紙に貼って。それを、調整しながら作るのが型紙です。立体の木型から得た情報を、平面に入れ込んで。そして、また立体に載せるので「ヨレ・ズレ」が必ず発生します。それをどの...
靴作りに想うこと

手作りという言葉

「手作り」というと、心がこもっている。作り手の思いが入っている。そんな印象だと思います。反対に、市販品は、「手作り品」ではなく「製品」のような印象になると思います。私の思いですが、日本製の市販品の全ては、その会社の作り手の思いが入っていると...
靴作りに想うこと

足の測定に関して

生徒さんより、どこを測定すればいいか。どう測定すればいいか。と聞かれると。「どんな情報があれば靴を作れると思いますか」と私に返される。答えは。別に30カ所測定してもいいし、1カ所だけでもいいし。お客様が喜ぶ靴作れるのならば、測定する場所数な...
靴作りに想うこと

最近思ったこと

学んでいたころ。私の先生は、○○さんの方が魅せる靴作るよ とか。○○さんの方が職人だよ とか。ときどき教えてくれてました。そんなこと言われたら、それは見たくなる。すぐ行く。結果、俺はそんなこと思わない。謙遜すぎと思う。(先生は、銀座の路面店...
靴作りに想うこと

靴職人になりたいと思っている人へ

自分の学んでいたころの話。靴作りを覚えたいのに、一足作った段階で「一足作るのに、これくらい時間がかかった。しかもよく分からない。」が分かった。そうなると、自習、自分なりの考察を深めなければ、自分の予想よりもずっと覚えるまで時間がかかる。を逆...
靴作りに想うこと

心に留めていること

靴作りを伝える者なので、「先生これでいいですか?」と聞かれます。そのことについて、心に留めていることを書きます。私の教室では、当然ながら「私のやり方」を伝えています。これでいいか悪いのか、当たり前ですが回答します。そのうえで、仮に他のやり方...
道具の話

革裁ち包丁は必要なのか 補足

ミシンがあれば靴を家で作れると思って、買うけれど・・・。革漉き機を置くスペースがないので、貸し作業場とか、教室に通い続けるとか、そうなる展開多いです。革漉き機ですが、なくても靴作れます。自分が作る場合は、革を漉く作業がある靴で作っていても革...
道具の話

革裁ち包丁は必要なのか

革包丁って、工場で作る場合は必ずしも必要ではないかもしれません。すぐに組み立てていけるように、最初から合わせて設計されているので、必要ではないのかもしれません。私のような極小規模の作り手になると、必要。無いと仕事にならない。話にならない。そ...