靴作りに想うこと

オーダー靴・修理

踵の深さ、ヒールの高さを左右合わせる話

靴は、正面から見て「この靴いいな」と評価するのですが。手作り靴の技術は、踵側から見ることで表面化します。靴は、木型に革を巻き付けて作ることから、木型の形になってしまいます。木型があることで、大きく外れることはありません。鯛焼きの型に小麦粉入...
靴作りに想うこと

ハンドソーンウエルテッド製法 すくい縫いの話

すくい縫いとは、細革を手縫いで縫い付ける作業。ハンドソーン(手縫い) + ウエルテッド(細革)の作業です。写真のように、中敷きの下にある素材「中底」へ段差を作り、靴の縁になる細革を縫い付ける作業を指します。縫い付け方法を「すくい縫い」と言い...
靴作りに想うこと

プロコース 技術の伝達

プロコース 技術の伝達について。師から自分、そして次と繋ぐに当たり。より濃度を濃くして渡していくものだと思っています。自分の先生の技術を劣化させないことは約束事で。そのうえで、自分の色を載せて渡すものだと思う。階層が増えるほどに、伝達量と伝...
道具の話

靴の道具の話 ワニについて

靴作りの道具について。道具を作る職人さんも引退される方が多くなり、最近では、ずっと使っていた包丁も手に入らなくなって、とても困っているところです。そのなかでも、ワニと呼ばれる革を引く道具は、数年前から国産を購入することはできなくなっていて、...
靴作りに想うこと

靴作りに活かしていること

インスタに、スニーカー買ってきたとか、ワークマンで靴買ったとか。靴を作れるので、なんで自分の靴履かないんだろうと思われたり。生徒さんからも、ワークマン買うの?とか言われるのですが。つい2年くらい前まで。。。革靴製造1級を2つ取るまでは、暖か...
靴作りに想うこと

ハンドソーンウエルテッド製法 出し縫いの話

製法は、選択肢の一つでしかないので「ハンドソーンウエルテッド」を売りにしていない。それがために、「あの人は、ハンドソーンできないんじゃない?」と思われやすいのかもしれない。写真撮ったので、ハンドソーンウエルテッドについて書いてみたいと思いま...
靴作りに想うこと

鳩目の話

紐穴の金属を鳩目と呼びます。そして、表面には鳩目が見えず、裏側に金属があるものを裏鳩目と呼びます。その「裏鳩目」裏鳩目があるから作りが良いとか、無いから悪いとか。そんな見方もあるんだなと驚いたので書きます。今どきは、裏鳩目はベロに金属が擦れ...
靴作りに想うこと

プロコースを指導するということ

職人とは、寡黙で気難しくて怒りっぽい。口答えすると、何も教えてもらえなくなる。黙々と作業をし、師が口にする言葉を一言も漏らさないよう緊張感を持って学ぶ。はっきりと主従関係がある徒弟制度のなか、盗み見しながら技術を向上させていく。職人という言...
靴作りに想うこと

得意な作業ができるまでの話

製甲(革の加工、組み立て) と 底付け(釣り込み、靴底取り付け) が1級合格時は、今よりずっと技術不足だったと思います。いまは、随分と技術が向上しました。合格したものの。当時は、1級下限ギリギリで、仕方なくて合格させてくれたのかもと思いまし...
靴作りに想うこと

冷え性と靴について その3

冷え性の方の足は・・・リウマチによる強い変形ひどい外反拇趾くるぶしが低く、履き口に当たってしまうむくみが強いむくみやすい静脈瘤がある足首がパンパンにむくんでいるこんな足の方が多いと感じます。そして、足が冷えすぎて眠れない。眠りが浅い。尿漏れ...